勉強を嫌がる子への声かけ|「勉強しなさい」の前に見たいこととNG例

ユリカ By ユリカ
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「宿題やった?」

「あとで」

しばらくして見てみると、まだ始めていない。

もう一度声をかけたら、今度は「やりたくない!」。

毎日のようにこんなやり取りが続くと、こちらもだんだん余裕がなくなってきます。「早くやれば終わるのに」と思ってしまいますよね。

でも、同じ「やりたくない」でも、その理由は子どもによって違います。

問題が難しいのかもしれないし、何から始めればいいのか分からないのかもしれません。学校から帰ってきたばかりで、単純に疲れている日もあります。

だから、どんな子にも効く「魔法の言葉」を探すより、今は何が嫌なんだろう?と少しだけ様子を見ることが、声をかける前のヒントになります。

「勉強したくない」の中身はひとつではない

「勉強嫌いなのかな」と思っていたけれど、よく見ると算数は始められる。でも漢字になると急に席を立つ。

そんなこともあります。

「勉強そのものが嫌」というより、特定のところで困っていることもあるんです。

問題を見ても分からない

プリントを開いたまま、鉛筆が動かない。

「早くやりなさい」と言っても動かないと、やる気がないように見えます。

でも、「これどうやるの?」と聞くこともできず、最初の一問で止まっていることがあります。

そんなときは、

「どこから分からなくなった?」

より、

「最初の一問、一緒に見ようか」

くらいのほうが入りやすいこともあります。

一問目ができると、そのまま二問目へ進めることもあります。

何をすればいいのか分からない

宿題、音読、漢字、計算カード。

やることがいくつもあると、それだけで手が止まってしまう子もいます。

「宿題やって」とまとめて伝えるより、

「漢字と算数、どっちからやる?」

と選べる形にすると、最初の行動がはっきりします。

やる気の問題に見えて、実は「始め方が分からない」だけだった、ということもあります。

今日はもう疲れている

学校では授業を受けて、友達と過ごして、先生の話を聞いて、時間に合わせて行動しています。

家に帰った途端、ランドセルを放り出してゴロゴロ。

そこで「宿題は?」と言われたら、嫌な顔をする日だってあります。

毎日同じ時間、同じ量ができるとは限りません。

「おやつ食べてからにする?」
「少し休んでからやる?」

勉強をするかしないかではなく、いつなら始められそうかを一緒に考える声かけも使えます。

「勉強しなさい!」と言いたくなったとき

何度言っても動かなければ、こちらの声もだんだん強くなります。

「いつまで遊んでるの?」
「早く勉強しなさい!」
「何回言えば分かるの?」

こんなやり取りが続くと、勉強を始める前から親子ともに疲れてしまいます。

さらに、

「○○ちゃんはちゃんと宿題してるよ」
「こんなの簡単でしょ」

と誰かと比べたり、難しさを否定したりすると、子どもが困っているところが見えにくくなります。

特に「簡単でしょ」は、大人には簡単でも、その子にとっては本当に難しいことがあります。

できない理由を探している途中では、いったん封印しておきたい言葉です。

声かけは「やる気を出させる」ためだけじゃない

「どんな言葉なら、やる気になりますか?」

勉強を嫌がる日が続くと、そこがいちばん知りたくなります。

でも、声をかけた瞬間にやる気が出るとは限りません。

声かけでできるのは、やる気を外から作ることよりも、始めるときに引っかかっているものを少し減らすことです。

たとえば、プリント一枚を前に固まっているなら、

「全部やろう」

ではなく、

「まずここだけ一緒にやる?」

鉛筆すら持ちたくなさそうなら、

「漢字3個書いて」

ではなく、

「今日はどれならできそう?」

こうした声かけなら、子どもの様子を見ながら変えられます。

「5分だけ」が合わない子もいる

よく使われるのが、

「5分だけやってみよう」
「一問だけやろう」

という声かけです。

始めてしまえばそのまま続けられる子には、使いやすい方法です。

ただ、「5分だけ」と言われること自体を嫌がる子もいます。

そんなときに「5分だけだから!」と押し続けると、結局は「勉強しなさい」とあまり変わらなくなってしまいます。

量を小さくすると始めやすいのか、時間を決めたほうがいいのか、自分で選んだほうが動きやすいのか。

同じ声かけを続けるより、子どもの反応を見たほうが次の手が見つかります。

声かけだけでなく、始めやすい形を作っておく

毎日「宿題しなさい」と言わなくても始められる形ができると、親子のやり取りも少し減らせます。

たとえば、

帰宅する
↓
おやつを食べる
↓
少し休む
↓
宿題をする

という流れが決まっていれば、「いつやるの?」を毎日繰り返さなくても済みます。

やることが多くて迷う子なら、

  • 宿題
  • 音読
  • 計算
  • 明日の準備

と、終わったものが見えるようにしておく方法もあります。

低学年なら、ひとりで机に向かうことにこだわらず、リビングで取り組むほうが始めやすい子もいます。

親は隣でずっと教えなくても、夕食の準備をしながら「分からなかったら呼んでね」くらいの距離がちょうどいいこともあります。

「何て言えばやる?」より、嫌がった瞬間を見てみる

勉強を嫌がる子への声かけには、ひとつの正解があるわけではありません。

「5分だけやろう」が合う日もあれば、「先に休みたい」という日もあります。

だから次に「やりたくない!」となったときは、すぐに次の言葉を探さず、その少し前を見てみます。

ランドセルを開くところから嫌だったのか。

漢字のノートを出したところで止まったのか。

一問目を読んでから鉛筆が止まったのか。

そこが分かると、かける言葉も変わってきます。

「勉強しなさい」に代わる魔法の言葉をひとつ覚えるより、その日の「やりたくない」がどこから始まったのかを見る。

声かけを考えるのは、そのあとでも遅くありません。

カテゴリー: 学校生活
最終更新: 2026年9月28日
この記事を書いた人

ユリカ

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